逆算思考が自分を高める

逆算思考が自分を高める

逆算思考とは

逆算思考とは別名「ゴール思考」とも呼ばれ、ゴールを設定しゴールを達成するためにやるべきことを設定する考え方です。
新年の目標を立てる人は多いですが、今もその目標を覚えていますか?達成できそうですか?
ほとんどの人が忘れていると思います。
なぜ、目標を達成できないのかというと、逆算思考ができていないからです。
例えば、YouTuberになるという目標を立てたとします。スマホ一つあれば撮影から編集できるのでYouTubeにアップすればYouTuberです。
しかし、「どうしてYouTuberになるのか?」「ゴールはどこか?」がわからなければ、YouTubeに動画をアップすること自体がゴールなので、続かずにやめてしまうでしょう。
逆算思考は目の前の仕事をただこなすのではなく、未来の予定を逆算したスケジュールに沿って行動していきます。

逆算思考の考え方

ゴールを考える

まずはゴールを決めなければいけません。
そして、ゴールにどうやってたどり着くのか道筋を考えます。つまりゴールから逆算して考える必要があるのです。
年収1,000万円をゴールにした場合、起業するのか、会社で働き続けるのかを考え、そこから次にどのように行動すればゴールにたどり着けるのか、どんどん逆算して考えていきます。
また、やる意味がないゴールであれば、その仕事をやめると判断する材料にもなります。

重要な仕事を絞る

重要な仕事とは集中してやるべき仕事を指します。やること、やらないことが明確になるので私の場合、仮に依頼を受けても断る理由になりました。
周囲からはわがままなやつだと思われるかもしれません。確かに私はわがままです(笑)。
しかし、時間は有限です。重要でない仕事をやるほど人生は長くありません。重要でやるべき仕事が大切なのです。
やらないことを決めるのは生産性を高める上で大切なことだと私は思います。

たくさんある選択肢から最善を選ぶ

ゴールにたどり着くにはたくさんの選択肢がありますが、この中から正解を見つけるのは簡単ではありません。
私はできるだけ選択を見つけて、最善な選択肢は何かを考えます。
最初はどんな些細なアイデアでも自由に集めるのが大切です。事例を絞らずに異業種からもいいと思ったらアイデアをもってくるようにしています。
そして、その中から最善を見つけるのです。
結果的に間違えることはありますが、それは問題ではありません。PDCAを回し改善していけばいいのですから。

逆算思考のメリット

最初から到達したいゴールがあるため、ゴールまでの道筋がはっきりしやすく、工程も明らかです。逆算していくことで正しい時間配分や優先順位も見えてくるでしょう。
今の自分の枠組みを考えて、想定以上の方法が見つかる可能性もあります。モチベーションが維持しやすく生産性の向上にも役立つでしょう。
ビジネスだけではなく、資格取得にも逆算思考がおすすめです。

逆算思考のデメリット

予定していた行動を何らかの理由で後回しにすると、組み立て直す必要があり、予定外の事態に対応しづらくなります。
とくにスケジュールが詰まっていると、別の仕事の依頼や体調不良により、立て直しが必要になることも。
そうならないように、ゆとりをもったスケジュールにするといいでしょう。
また、ゴールが遠いと道筋が見えなくなり、心が折れてしまう恐れがあります。スモールゴールを設けて着実に成果を積み上げられるようにしていくといいでしょう。

ビジネスにおいては逆算思考が有効

ビジネスで成功したいなら、逆算思考をおすすめします。
資格試験がある場合、気分が乗らないからと理由をつけてサボることはありませんか。
「明日やればいいか」という考え方だと、勉強が不十分のまま試験当日になりかねません。
仕事でも面倒なことは後回しになってしまい、納期ギリギリまで仕事が終わらないという経験があるでしょう。
逆算思考なら、9月に試験があるから7月までに参考書を終わらせて、8月は過去問を集中したい。そのためには6,7月は参考書を1日3ページすすめておくと考えられます。
仕事も同じように納期や売上目標はゴールなので、逆算思考がビジネスに有利といえるでしょう。

逆算思考による目標の決め方

ゴールの設定

最初は理想的なゴールを決める必要がありますが、現時点の自分や組織からゴールを設定するわけではありません。
理想的なゴールとは未来の自分や組織の姿をイメージして設定する必要があります。
だからといって、達成できないゴールでは意味がありません。一方、現実的すぎても成長を感じられず終わってしまいかねません。
理想的なゴールはいろいろなアイデアをもって、的確に設定しましょう。

ゴールを達成するための情報収集

次に情報収集を行い、現時点からゴールまでの距離や時間、費用を算出します。達成するまでに起こり得る要素も書き出しておきましょう。
集めた情報をもとに、どのように取り組めばゴールできるのかという要素を洗い出します。丁寧に洗い出していくことで、ゴールをより確実なものになっていくでしょう。
情報収集をする際は、それらを認識しておいてください。

期限やスケジュールの設定

最後に期限やスケジュールを設定します。情報収集から洗いだした要素に優先順位をつけて、選別します。優先順位の低いものや不要なものは取り除いていきましょう。
最後に残った要素は、優先順位や時間軸を使って並べていきます。時間軸を使うことでスケジュールを立てやすくなり、期限も設定できるでしょう。
期限の管理を行えば、逆算思考による行動をしやすくなります。

本田圭佑選手も実践

元サッカー日本代表の本田圭佑選手も逆算思考で行動されている人です。
サッカー選手ではなく、職業をチャレンジャーと名乗らせてもらっていると発言したことのあるくらい、選手という枠にとらわれず会社経営や投資家、カンボジア代表監督などさまざまなことにチャレンジする本田選手。
本田選手はサッカーワールドカップで優勝することをゴールに決めて、優勝するためにどうするのか逆算して行動してきたそうです。
プロサッカー選手になる前から逆算して、日本代表に選ばれるにはJリーガーになる必要があり、Jリーガーになるには高校選手権で活躍して優勝。中学は有名クラブで活躍するためには、小学生から注目を受ける存在でなければいけないと考えて行動してきました。
そうやって逆算していくことで、明確に自分が変わり、トレーニングの意味についても意識するようになったそうです。
サッカー選手としてのサッカーワールドカップで優勝することは叶いませんでしたが、指導者やサッカー協会などサッカーに携わることで、選手以外の道で優勝を目指しています。

ビジネスの成功において逆算思考は欠かせません。逆算思考は、実現するための思考です。
ゴールという終わりを逆にはじめとして考えることで、仕事の配分がうまくいき、正しい計画を立てられるようになります。
「いつまでに終えなければいけないのか」「何をしないといけないのか」
目標を達成するためにはやるべきことがわかってくるので迷いません。
ビジネス以外でも、将来設計において役立つでしょう。家が欲しいと思ったら、家を購入する年齢を決めて、それまでにいくら貯蓄しないといけないか逆算します。
逆算思考をしていけば、現実的なプランも立てられます。
いろいろな場面で逆算思考は役に立つでしょう。ぜひとも、実践してみてください。

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