部下を叱るポイント

部下を叱る上司

部下を叱るポイント

「怒る」と「叱る」は別物

私には数十名の部下がいます。一度も叱らない日というのは基本的にありません。
そもそも上に立つ者は「怒る」と「叱る」を区別していないと、部下に不信感を与えます。
「怒る」とは、自分の指示通りに動かない、予想通りに事が運ばないなど、マイナスなことが起きた時に相手に腹を立てる行為です。

一方「叱る」は、相手の行動に対し問題点や改善点を伝え、部下の成長のために指摘やアドバイスを提示することです。
腹が立っていたとしても自身の気持ちは抑え、望ましい行動を促すきっかけをつくることが求められます。

時に怒りが先に出ることもありますが、一旦気持ちを静め、今は冷静に対処できるようになりました。
ただし、その行動に行きつくまで、部下に怒りをぶつけたことは何度もあります。
叱った後(怒った後)は自分の行動をノートに書き留め、反省と改善点を一緒に記述していました。

叱るために意識していること

まず大切なのは、叱るタイミングと叱る場所です。
その場その時で叱るのが最も重要ですが、相手に余裕が無い場合はあえて別のタイミングを見計らって叱ることもあります。
人に聞こえないように伝えるのも大切なポイントです。ただし、緊急な案件・重要度が高い内容に対しては、個室で時間をかけて話す場合もあります。
叱るたびに個室に呼び出すと「個室=説教部屋」というイメージを植え付けてしまうため、毎回マンツーマンで対応するのもよくありません。

叱る際は、主観を入れずに事実を確認するようにしましょう。
例えば「期日に間に合わなかった納品は〇〇だよね」と事実を確認します。お互いに認識を合わせたうえで「納品に間に合わなかった理由を教えて欲しい」というように、原因を突き止めるのが重要です。
ここで、「納品に間に合わなかったのは作業が遅かったからじゃないのか」と、主観を入れて話すのはもってのほか。お互いに事実が把握できるまで確認をしてください。

その事実に対して、自分の正直な気持ちを伝えるのも社長の務めです。
「初めての案件に限らず、分からないことがあれば相談をしてくれ」というように、自分の感情を部下に伝えるのは何も恥ずかしいことではありません。
もし怒りの感情が出てきたとしても、頭ごなしに起こるのではなく、その怒りの根底をきちんと見つめ直してみてください。

自分の気持ちを正直に伝えた後は、部下に対し具体的な改善策を提示しましょう。
「お昼休憩前と夕方に進捗状況の報告をする」「10分考えても分からなければすぐに質問する」など、分かりやすい指示を出すことが大切です。

部下が納得できるように

最終的に、部下が納得できる叱り方をすることが肝となります。
叱るタイミングや場所、具体的な改善策を提示しても、部下が納得していなければ意味がありません。
部下自身が問題点を把握し、部下自らが決める場面をつくることも重要です。
部下が伸びるような叱り方を習得し、上司と部下の絆を深め、会社全体の利益につなげましょう。

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