やらないことリストを作って実行しています
仕事やプライベートで1日の予定を立てるとき、ToDoリスト(やることリスト)を作ってスケジュールを立てる人も多いかと思います。実際私もよく作成していますが、やるべきことを書き出すと予想以上に多く、そのタスク量を見るだけで疲れてしまいました。実際一つひとつこなしていくと達成感は感じられますが、やるべきことすべてが未達に終わる日も多々あり、自分のモチベーションが低くなったので、今はやらないことリストに重点を置いて、スケジュールを立てています。
やらないことリストの作り方
まずは自分のやらなくてもいいことを、思いつくままにすべて書き出してみます。ToDoリストの作成に慣れている方は可視化することが少し難しいかもしれません。何を書けば良いか迷う場合は、まず自分が嫌なことを書いてみましょう。好きなことを続けたほうがプラスの結果が生まれるからです。
また、周りの力やサポートが必要になる仕事があれば、それも書き出してみてください。例えば「仕事を一人で抱え込まない(●●の仕事は△△さんにヘルプを頼むなど)」「一人で15分以上悩まない(それ以上悩む場合は周りに聞く)」といったかたちです。
加えて、ミスが生じやすい行動も書き出します。「体調が悪いときは残業して仕事をしない」「●●の仕事を一人ですべて進めない(Wチェックを挟む)」など、どのようなときに失敗する確率が高いか、自分の行動を振り返ってみましょう。
仕事で置き換えるのは難しい場合は、プライベートで考えるとあてはめやすいかもしれません。「友人からの遊びの誘いをすべて引き受けない」「夜更かししない」「お酒を飲まない」など、あらゆることに目を向けてみてください。今まで「~しなければならない」という強迫観念に囚われていたのだと体感します。
やらないことリストを作成するときのコツ・注意点
現実的な内容か否か関係なく、思うままに書き出すことが大切です。「仕事に行きたくない」「●●の仕事(本当はやるべき仕事)をしたくない」など、それを実現するのは難しい場合でも、ひとまずすべて言葉で表現しましょう。すべて書き出したうえで、実現可能とそうでないものに振り分けてみます。
実現不可能だと振り分けた内容も決してムダではありません。「仕事に行きたくない」と、仕事に関して後ろ向きな気持ちが多い場合は、「今の仕事に向いているのか?」と自分のライフプランを見つめ直す良い機会だと思います。
やりたくないことリストを作った場合に注意すべき点は、相手の欲求を否定するリストに偏り過ぎないことです。例えば「会社の飲み会は参加しない」とした場合、会社の人たちの誘いをことごとく断ると、相手との関係性が悪くなります。
自分の欲求に正直になるのは良いことですが、職場の人間関係がこじれるようであれば、ある程度周囲に合わせることも必要になるかもしれません。ただし、相手の要求をある程度断らないと、自分の時間をつくれない場合もあるので、己の気持ちを第一に考えたうえでリストは作成すべきですよ。